事業のサプリメントは、人との出会いなのかもしれない。

「KOTERA」を始めようとした2018年ごろ、住居の室内に大きな観葉植物を置かない世帯が多かった。インフルエンサーであるyukikoさんと話をしているとき、yukikoさんが何気なく発したひと言にハッとさせられる。それは、このビジネスを加速させるヒントになったからだ。

「だって、ペットや子どもたちが植木鉢の中の土を食べたりしたら大変だから…」

そうか。ウチは縫製会社だ。であれば、鉢を丸ごとすっぽり覆うようなカバーを作ればいい。そうすればペットや小さな子どもがいる家でも、大きな観葉植物を部屋に置けるだろう。自宅がより癒しの空間になるはずだ。

当時ウチが作るビーズクッションのシェアは1位。「鉢カバー」はダイキが修行から戻ってきてからすぐに商品化し、楽天で販売スタート。「田原迫ヤシ園」のご協力で、観葉植物自体の商品群も豊富に。2020年、巣篭もり需要の影響とクッションとの親和性で、売上は大きく跳ね上がることになる。

yukikoさんのInstagramはこちら