なぜ介護用品の事業を発展させるのか?
ゴールは治すことではなく、“次の暮らし”を彩ること。
そのソーシャルワーカーとの出会いをキッカケに、株式会社イノアックコーポレーションに「介護分野に挑戦したい」と直訴。国立障害者リハビリテーションセンターや大学などで実施される研究会や勉強会に、足繁く通う日々を過ごしながら「自分には何ができるのか」を日々考えていた。
ある研究会で私はこう発表した。「小さなクッションやちょうどいいサイズの枕を私たちが作って、それを孫が祖父や祖母にプレゼントする。もらった祖父・祖母は『もう一回元気になって、孫たちと公園で散歩してみたい』と、リハビリ中に希望を抱くかもしれない。商品を作ることで、キッカケを作る。それが、我々ならできる」と。
介護用品もリハビリも、ゴールは元気になった後の暮らしだ。その暮らしを、どのように彩っていきたいか。私たちなら、それを描いてもらう手助けができると思った。