なぜ地方創生の取り組みを発展させるのか?
縫製は、人の縁を縫い合わせてくれる。
これからは“仕事をする=お金を稼ぐ”じゃなくなっていくと思う。それよりももっと普遍的なものが求められると思う。例えば、安城学園高校の生徒のように「地元でずっと安心して暮らせる」とか「子育てしながら働ける」とか。無理して都市に出なくても、生まれた街で自分らしく暮らせることに価値を見出す時代になってくる。
そんなことを漠然と考えているうちに、世間はコロナ禍に見舞われる。私自身、サーフィンができない日々がしばらく続いた。その後、久しぶりに海に出たとき、あの高校生の言葉を思い出して「我々の縫製会社には地方創生ができる」と本気で思った。職場から離れた自然豊かな場所に立ったからこそ、自分たちの仕事の本質に気づいたんだ。そうして「ここに縫製場を作ろう」と。
すぐに行動し、まずは第一弾として愛知県田原市の保育園を改修したのが「ハナロロファーム」だね。福岡にも台湾にも、縫製してモノを形にすることに喜びを感じ、自分のリズムで生活を紡いでいく縫い子さんたちを、全世界につくっていきたい。
ハナロロファームのコンセプトムービーはこちら